尿失禁の悩みと治療について考えてみましょう。
尿失禁の中でも女性に多い切迫性尿失禁は薬を服用することで治ります。
過活動膀胱が原因で尿失禁となっている場合は、尿が膀胱に溜まっていないのに強い尿意を感じます。
どうしても我慢できなくなって尿失禁となってしまうのです。
外出したり、旅行したりすると尿失禁になってしまうと不安が高まり、外出を控えるようになります。
尿の量に関係なく膀胱の収縮が強くなっていることが原因です。
この症状を改善するためには薬を処方してもらうといいでしょう。
泌尿器科で診察を受ければ、抗コリン薬をもらいます。
抗コリン薬の効果は高く、9割前後の人の症状が改善すると言われています。
アセチルコリンの働きを抑制する薬で、膀胱の平滑筋を緩めます。
膀胱の反応を弱めてくれるのです。
もう一つの薬としてβ受容体刺激薬があります。
膀胱の筋肉をほぐしてくれる働きがあります。
尿道の締まりがよくなるのです。
それぞれの薬は副作用がありますが、あまり強くありませんから日常生活に支障はないでしょう。
抗コリン薬では喉が渇いたり、便秘になったりします。
男性の場合前立腺肥大の傾向があると逆効果となります。
泌尿器科の医師はこれらのことをよく知っていますから、あなたの悩みに適した薬を処方してくれるでしょう。
薬に頼るだけではなく、トイレを我慢するトレーニングを合わせて行います。
排尿の感覚を少しずつ伸ばしていく訓練です。
これまでの間隔よりも10分ずつ延ばしていくのです。
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